特別刑務所(仮)
第12章 お薬。
「あ、いや、ごめん俺、平気。」
「でも、あ、じゃあ俺脱ぐ!」
「あ、いや本当に」
だが瀬川は人の話も聞かずパーカーを脱ぎ始める。
あー、言い出したら聞かないんだこの子。と、瀬川を見ていたら駒場が急に瀬川の動きを止める。
「ちょ、和!なに?」
「希沙、ストップ。」
駒場が瀬川に耳打ちをすると脱ぐのをやめる。
「るーちゃん。ごめんね。やっぱり」
「いや。本当に大丈夫だから。」
「おい、そこ二人、駒を返してもらって良いか?話が進まん。」
ただ事のなり行きを椅子に腰掛け見つめていた九条は、話が終わりかけたところで声をかけてきた。
俺はそもそもの事の発端を作った九条を睨み付ける。
「そんな目をするなよな。第一言葉で言えばよかったのにムキになって言わないからこうなるんだろ?」
「・・・・」
あー、そういうこと言うんだ。
絶対口聞いてやるもんか!
フイっと顔を九条から背ける。
九条の方からはため息が聞こえてきた。
「でも、あ、じゃあ俺脱ぐ!」
「あ、いや本当に」
だが瀬川は人の話も聞かずパーカーを脱ぎ始める。
あー、言い出したら聞かないんだこの子。と、瀬川を見ていたら駒場が急に瀬川の動きを止める。
「ちょ、和!なに?」
「希沙、ストップ。」
駒場が瀬川に耳打ちをすると脱ぐのをやめる。
「るーちゃん。ごめんね。やっぱり」
「いや。本当に大丈夫だから。」
「おい、そこ二人、駒を返してもらって良いか?話が進まん。」
ただ事のなり行きを椅子に腰掛け見つめていた九条は、話が終わりかけたところで声をかけてきた。
俺はそもそもの事の発端を作った九条を睨み付ける。
「そんな目をするなよな。第一言葉で言えばよかったのにムキになって言わないからこうなるんだろ?」
「・・・・」
あー、そういうこと言うんだ。
絶対口聞いてやるもんか!
フイっと顔を九条から背ける。
九条の方からはため息が聞こえてきた。