特別刑務所(仮)
第12章 お薬。
それからしばらく何やら九条と駒場は話をしていた。
そんなに広くないスペースだが二人の声はあまり聞こえず何を話しているのか全くわからなかった。
とは言え、瀬川の弾丸トークに付き合っているのでもともと向こう二人の話は聞こえなかっただろうが。
「でー、和にねー」
「うん。うん。」
「るーちゃんもー」
「そうだな。」
「だって、それはないよねー」
「うん、」
瀬川のはなしに適当に相づちを打つ。
それに気がついたのか瀬川は俺に抱きついてきた。
「うわぁ!な、何?」
「るーちゃんさ、素直に九条さんに言えばいいのに。」
「べ、別にそんなんじゃ」
「素直じゃないるーちゃんも可愛いけど、急に素直になるともっと可愛いんだよー!だから、特別にこれあげるー」
瀬川から手渡されたのはあめ玉。
「お菓子?」
「んーお菓子じゃないよー。るーちゃんが素直になれる魔法のお薬。あ、でもね美味しいよ。甘いし!夜それ食べてみてよ!」
瀬川はそう耳打ちすると離れた。
「希沙ー、帰るよ。」
「うん!じゃあー、るーちゃん!頑張ってねー」
瀬川は楽しそうに言って、駒場と帰っていった。
そんなに広くないスペースだが二人の声はあまり聞こえず何を話しているのか全くわからなかった。
とは言え、瀬川の弾丸トークに付き合っているのでもともと向こう二人の話は聞こえなかっただろうが。
「でー、和にねー」
「うん。うん。」
「るーちゃんもー」
「そうだな。」
「だって、それはないよねー」
「うん、」
瀬川のはなしに適当に相づちを打つ。
それに気がついたのか瀬川は俺に抱きついてきた。
「うわぁ!な、何?」
「るーちゃんさ、素直に九条さんに言えばいいのに。」
「べ、別にそんなんじゃ」
「素直じゃないるーちゃんも可愛いけど、急に素直になるともっと可愛いんだよー!だから、特別にこれあげるー」
瀬川から手渡されたのはあめ玉。
「お菓子?」
「んーお菓子じゃないよー。るーちゃんが素直になれる魔法のお薬。あ、でもね美味しいよ。甘いし!夜それ食べてみてよ!」
瀬川はそう耳打ちすると離れた。
「希沙ー、帰るよ。」
「うん!じゃあー、るーちゃん!頑張ってねー」
瀬川は楽しそうに言って、駒場と帰っていった。