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特別刑務所(仮)

第12章 お薬。

家に帰り九条は先程の片付けの続きを始める。
もちろん、俺は椅子に座らされ手を出すことを禁止させられた。

「九条・・・」
「なに?」
「ごめんなさい」
「はっ?なにが?」
「怒ってるから」
「怒ってないよ・・・」


あらかた片付け終わり床に広がる汁を吹き、掃除機をかける。
床はさほど傷は付いてなかったのは不幸中の幸いだろう。

「瑠依、そのうどん半分にしよう。」
「うん。」
「・・・あのさ、本当に怒ってねーから」
「うん。」


九条はそんな俺を見ながらうどんを半分に分ける。
少し冷めてしまったもののやっぱり、九条の料理はうまい。

「ごちそうさま。九条、あのさ、お風呂一緒に・・・・」
「え?ああ。ちょっと待って。片付けるから。」

九条は食器を運び、洗う。
その姿を後ろから見つめる。
九条の後ろ姿・・・。
薄い服だから余計わかる。
無駄な肉とか無いの。男って感じだよなー。
それに比べて俺お子様だよな・・・
体も、性格も・・・
反省。よし!今夜は素直に行こう。
瀬川にも言われたし。あと、これ食べればもっと素直になれるって言ってたし。まずはお風呂に一緒に入ってそれから・・・

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