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特別刑務所(仮)

第12章 お薬。

「瑠依。いくよ。」
「あ、うん。」

九条に呼ばれ風呂場についていく。
とりあえず、先に九条がシャワーを浴びるからその後にと言うことになった。
脱衣所で九条に呼ばれるのを座って待つ。
しばらくすると良いよと声がかかり俺も風呂場へはいる。

「瑠依、頭出して。」
「え?」
「手、濡らしたくないから一緒にって言ったんだろ?ほら。」
「あ、うん。」

あ、そっち・・・
いや、まぁーありがたいけど。
どうやら怪我を心配して一緒に入ってくれたらしい。
でも、九条に頭も体も洗ってもらえるとは。


「九条、くすぐったい。」
「我慢しろよ。ちゃんと洗わないと意味無いだろ。」

とは言え、人に洗われると言うのはやっぱりくすぐったい。
俺がもぞもぞしていると、後は洗えるだろと言ってスポンジを渡される。心なしか期待はあったものの、ま、そうなるよなと前側は自分で洗う。
体についた泡が流れる頃、九条は熱くなったらしく、湯船から出る。


「はー。さて、俺は出るよ。」
「あ、うん。」

ゆっくり浸かれよと言ってお風呂場を出ていった。
脱衣所の方からドライヤーの音が聞こえる。

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