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特別刑務所(仮)

第13章 結果。

「んー、てかさ、思ったけど駒場さんと仲良いよね?」
「・・・そう・・だな。」


何ともは切れの悪い。

「どこで知り合ったの?いつ?何で?」
「食い気味だな・・・
駒とは刑務官の面接試験会場で会ったんだよ。年も同じだし、気があった・・・ただそれだけだ。」


なにか隠すようなとき九条はあまりこちらを見ようとしない。
子供の頃の癖でちょっとした仕草や癖なんかを観察してしまう。

「まー、言えないことあるなら別に良いけど・・・」
「え?あ、」
「と、また声に出してた!?」
「話しても構わないとは思うけど・・・ただ、俺だけのことじゃないしあいつはこの話あまり好きじゃないから・・・」
「うん。興味本意で詮索するのよくないって昨日理解したから深くはやめとくよ。」


それは良いことを学んだなと、九条に言われる。
とはいえ、気にはずっとなっていた。
この間瀬川が言っていたあの言葉。寂しい・・・
九条も寂しいとかあるのかな?
俺も瀬川もみんないつかはここを出る。
早く出たかったのに今は・・・

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