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特別刑務所(仮)

第13章 結果。

「何ぼけーっとしてるの?ほら、卵の殻剥いて。」
「・・・!あ、うん」

九条に声をかけられ我に戻る。
ゆで上がった卵をひとつとりだし殻を剥く。
が、しかしうまく剥けない。
殻にくっきり白身までとれてしまう。

「下手くそ。」
「な!」

九条の卵を見るときれいにそれも、俺がひとつやっている間に3個も剥いてやがる・・・

「う、うるさいなーいいじゃん別に!」
「食べる量が減る」
「だって、できねーんだもん。」
「・・・そうだな、下のも剥けてなかっ「ストーップ!」

あ、朝から何爆弾投下しようとしてるの?

「うるさい。大声出さなくても良いだろ」
「だ、だって九条が朝から・・・」
「ふーん。夜なら良いの?昨日みたいにさ、楽しみにしておくよ今夜。」
「・・・ば、ばかー」

はいはいと、九条ははぐらかし作業を続ける。

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