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特別刑務所(仮)

第13章 結果。

「ほら、パンにバター塗って」
「・・・」

無言で受け取りバターを塗る。
その上にハムとチーズ、レタスをのせ挟む。
その作業の横で九条はタマゴサンドを作っていく。


「できた。食器はあとで良いか。先に食べるよ。
・・・・・・なにふて腐れてるの?それとも照れてるの?」
「・・・ち、ちげーし!なんでもねーし!ほ、ほら食べるよ!」
「黙ってるから心配してあげたのに」


絶対心配とかじゃない。
顔が意地悪だ!なんだその笑いこらえてる顔は・・・


「崩壊しろ!」
「は?なにが?」
「何でもない!」

そう言って、タマゴサンドを頬張った。

「ハムスターみたい。パンパンにほっぺ膨らませて・・・」

わざわざ、人の頬をつつく。
楽しそうにする九条を睨みサンドイッチを両手にとる。

「早くしないと全部食べるぞ!」
「食べれるの?」
「ふぁふぇれる!」


意地っ張り。
呟きながら九条はサンドイッチを手にとる。

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