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特別刑務所(仮)

第13章 結果。

嫌だー、学校にいきたくないーと騒ぐ佐野に狩野がフォローを入れながら歩く。

「あーあ。そんな賭け事しなきゃ良いのにねー
ね、るーちゃん」

不意にこちらにふられた瀬川にさせた仕打ちを思い出す。

「ああ。そうだな。あのさ、瀬川・・・」
「んー?」
「き、昨日はごめん」
「あー、気にしないでー!和ちょっと不機嫌にしちゃったから、るーちゃんにも態度わるかったでしょー?」
「えっ?」


そういえばいつもと雰囲気は違ったけど・・・

「俺がちょっと起こらせることしちゃってさー
あ、でもねるーちゃん帰った後和我に戻って優しかったよーだからー平気だよーちょっとね、心によゆーなかっただけだからさー
怖い思いさせちゃった?」
「いや、ただ、瀬川が苦しんでるとおもって・・・」
「フフるーちゃんは優しくて良い子だねー」

自分より少し背の小さい瀬川は段差に登り良い子良い子と俺の頭を撫でる。

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