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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

走っているとなにかに引っ掛かる感じがしそのまま盛大に転んだ・・・

「いっ!」
「るーちゃん?!」

俺が転んだのに気づき瀬川と狩野は戻ってくる。
心配そうにてを差し出してくれる二人。
その手をつかみ立とうとするが足に鋭い痛みが走る。

「るーちゃんたてないの?」
「ん、へいき、ゆっくり行くよ。二人とも先に帰っててよ」

本当は泣きたいほど痛い。
ただ、もう雨も降りそうなのに自分に付き合わせるわけにもいかない。


「るーちゃん・・・あ、ゆうちゃん足早いし九条さんと和にこの事伝えてよ!」
「うん、わかった。二人とも待ってて!」

そう言うと狩野は一人走っていく。
俺は瀬川に支えられ近くのベンチに座る。

「るーちゃんどこが痛む?」
「えっと、膝・・・」
「打っちゃったのかな?」
「わかんないけど・・・」

瀬川は俺を励まそうと必死で話しかける。

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