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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

しばらく二人で話していると駒場と九条が走ってきた。

「和ー!こっち!」

二人は俺たちに気づきさらに足を早める。

「あれ?ゆうちゃんは?」
「ん?もう遅いし増田に任せてきたよ。」
「そっかー!」
「瑠依大丈夫か?」
「うん・・・」


駒場に瀬川が説明する。

「膝か・・・少しさわるよ。」
「いた!」
「・・・」
「駒、どう?」
「折れてはないな。痛み止の薬飲んで一旦家に帰ろう。直接見てみないとだし。」

とりあえずと、俺は駒場からもらった薬を飲む。
とはいえ、すぐに効くわけもなく足は痛いまま。
歩けるかと立とうとするが無理そうだった。

「ほら、背中に乗れ。」
「えっ?」
「いいから」

九条におぶわれる形で俺は駒場の家まで連れていかれることになった。
九条が走る度に振動が来て少し痛みが走るが、大丈夫か?と何度も心配してくれる九条に心配かけまいと大丈夫だよと伝える。

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