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特別刑務所(仮)

第3章 学校。

学校につき俺はここまで来る間に感じていた違和感が確信へ変わっていくのを感じていた。
怪訝そうな顔を浮かべている俺に佐野は話しかけてきた。

「そんな顔してどおした?」
「いや・・・ここっておん・・・やっぱりいい。」
「ん?」

言いかけた俺をじっと見つめその後に教室を見渡す。
窓際に飾られている花瓶の水を変えちょうど戻ってきた狩野のみて、少し口角をあげこちらに向き直る。

「君の疑問の答えは恐らく君の考えと一致しているよ。ここは男しかいないから。夕日は女装しているだけで立派な男の子だよ。それに夕日の趣味でしてる訳じゃないし。」
「趣味じゃないのになんで?」
「命令は絶対!だからだよー」

俺の質問に答えたのは瀬川だった。瀬川は人の背中におぶさるようにもたれ掛りお菓子を頬張る。

「るーちゃんも最初に聞いたでしょ?専属刑務官の言うことは絶対なのー。ルール厳守しない子にはきつーいお仕置きが待ってるんだよー」
「お仕置き?・・・・・・てか、るーちゃんって何?」
「るーちゃん!」

俺の頭を指しニコニコする。
どうやら俺のあだ名らしい。ふざけやがって。いい加減背中も重い。
俺は邪魔と言わんばかりに背中に手をやり瀬川を叩いた。

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