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特別刑務所(仮)

第3章 学校。

瀬川は楽しげにきゃーと言い床に落ちた。

「るーちゃんは乱暴者だなー。」
「殺すよ?」

るーちゃんと呼び人をバカにするように話す瀬川に冷たく言うとそれは無理じゃないと佐野はいった。そしてこう続けた。

「君は瀬川がなぜここに入れられたかしっているかい?」
「九条に聞いた話だと殺人やら密売やらやらかしてるらしいな。だけど俺だって人を殺して入れられてるんだ。無理なもんか。」
「希沙はあー見えて頭が良い。君の攻撃は何一つ当たらないだろう。それに、殺害に失敗のあげく九条さんにでも報告されてみろ。ひどい目に遭うのは十中八九君の方だ。」
「んだよそれ。ざけんな。まるで俺がバカみたいな言い方だな!」
「別に君をバカにしてるんじゃないよ。ただ、事実を言ったまで。」

佐野はまるでだだっ子を諭す親のような口調で話す。それがまた頭に血を上らせる。
思わず椅子から立ち上がり殴りかかろうとしたその瞬間教室の扉が開き黒いスーツを身にまとった人が入ってきた。その胸元には金色に輝くバッジを携えそこに掘られる文字には警務学校特別教官と書かれていた。

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