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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

「あ、九条はいつなの?」
「俺?俺は、4月25日だ。」
「じゃー、そのときはお祝いしようね。」

少し照れる横顔にキスをし、瀬川のところに行くねと立ち上がる。


「もう、絶対怪我するなよ!」
「うん!」

九条に見送られ、瀬川の家へ行く。
相も変わらずここのドアを開けるのは緊張する。

「瀬川ー?」
「瑠依君、希沙シャワー浴びてるから上がって待ってて」

出てきたのは駒場だった。
シャワーか。
え?朝から?
・・・なに考えてるの俺・・・

リビングに通され椅子に座る。
紅茶とクッキーを出してくれる。

「足の具合どう?」
「え?あ、平気!ありがとう。」
「よかった。」 

会話がなくなり静かになる。
静かなのは嫌いじゃないが何となく気まずい。

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