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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

佐野に来た理由をはなすと、少し待つように言われる。
玄関で待っていると箱を持ち出てきた。

「佐野、それは?」
「ん?ああ。章が持っていってって。」
「ふーん。なんだろうね?」

瀬川が興味ありげに箱を佐野から貰い激しくふる。
箱の中身はカタカタと音をたてる。

「ちょ、壊れたらどうするんだよ希沙。」
「あ、ごめーんー」

はい、と佐野に箱を返す。

「じゃあ、いこうか。ところで、お前たちはなにか渡すのか?」
「いやー。ただゆうちゃんがプレゼント渡せてるか見たいだけー」
「あっそ・・・」

佐野は呆れながら早く行くよと玄関を開ける。
佐野の家の目の前にある狩野の家の玄関を開ける。

「ゆーちゃあーーーん!」
「あれ?なんで?」

狩野が奥から不思議そうな顔で出てくる。

「増田さんいるー?」
「え?あ、うん。入っておいでよ。」

狩野に言われ俺たち三人は家に上がらせてもらった。

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