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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

狩野に通されリビングで待つ。
しばらくすると増田がやってきた。

「俺になにか用?」
「あ、章からこれを渡すようにと。誕生日おめでとうございます。」
「え?ああ。そう言えばそうだったね。ありがとう。」

増田の反応に俺と瀬川は顔を見合わせ狩野を見る。
狩野はどうやらまだなにもしていないようだ。

「はい!増田さんはー、ゆうちゃんからのプレゼント、期待とかしてないんですかー?」
「ん?夕から」

そう言って増田は狩野を見る。

「あ、あのね。後でね・・・渡そうと・・・思ってて」
「なにくれるの?」
「あ、あのね、これ」

狩野は俺たちと選んだピアスと手袋が入った袋を渡す。

「見て良い?」
「うん・・・」

袋から取りだし包装をはがす。

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