テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

「ピアス?と手袋。」
「あ、あのね・・・ピアスはその、一緒につけて欲しくて・・・」
「ゆう・・・」
「あ、嫌ならいいんだ!あのね、手袋だけ使って!」

狩野は焦りながら説明する。
一方の増田はピアスを見つめる。

「あ、本当に・・・あの」
「ゆう・・・俺すげーうれしい。しよう。一緒に」

ぎゅーっと抱き締められ顔を真っ赤にする狩野。

「よし、今すぐいこう。希沙君駒場さん暇?暇だよね?」
「多分!あ、でもクッキングしてるかも!」
「あー、じゃあ暇だ。よし行くよ。」

そう言うとピアスと狩野と瀬川を引き連れ先に出ていく。
俺と佐野はその場に取り残された。

「なー、これめっちゃ気になるんだけど」

俺の気になるもの。
そう、木下のプレゼント・・・

「開けるか。」
「いいのかな?」
「平気じゃね?夕日のプレゼントでテンション上がってるし」

佐野の提案で開けることになり、俺は包装用紙をはずしていく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ