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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

箱の中には瓶が一本。

「なにこれ?」
「・・・んー。あ、紙。」
「なになに?」

箱の中に瓶と共に入っている紙を見つける。

「えっとー、酒?かな。カクテルって」
「美味しいのかな?」
「どうだろう?俺は飲んだことないし、てか飲んだら殺される」

確かに・・・
でも、きれいだなー。
美味しそうだなー

「ちょっとくらい・・・」
「やめておけよ。飲んだら九条さんと章と増田さんの三人になにされるかわかんねーし」
「うー。」

仕方ないね、箱に紙を戻し包む。
・・・・・・・・・

「ぐしゃぐしゃ。」
「う、うるさいな!なら、佐野が直してみろよ」
「たく、不器用め」

・・・・・・・・・
「へっ、下手くそ」
「お、お前よりましだ!」

さて、どうしよう・・・
目の前にあるぐしゃぐしゃになった梱包用紙・・・
少し破れてしまっている。

「あ!もうさ紙外しておいておけば?なんか、この箱高そうだしそのままでもプレゼントっぽいし」
「んー、まあ、確かに夕日からのプレゼントに気をとられてこれが包まれていたに気がついてないかもな。」

うんうん。と、俺たちは包むことを諦め箱をそのまま放置し瀬川の家へ向かうことに。

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