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特別刑務所(仮)

第3章 学校。

「喧嘩か?二人揃って罰を受けるか?」

無表情のまま真っ直ぐに歩み寄るその人は冷たく鋭い眼差しと拳銃をこちらに突きつけてきた。
教室内の空気は真冬の朝のように凛として寒い。
そんな張りつめた空気に声を発したのは佐野だった。

「いえ先生。喧嘩をしていたわけではありません。ただ、彼にいつまでも希沙が張り付いていたのでそれを彼は払いのけただけです。殴りかかろうとしてるのではなく、払い去ったあとなだけですよ。それよりもホームルームを始めましょう。」

そう言い先生と呼んだ男に笑顔を向ける。
先生は佐野を睨み付けるとただ一言呟いた。

「詐欺師が。」

そう言うと教壇へ向かった。

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