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特別刑務所(仮)

第16章 測定。

「あの日確かに大変だったもんな、練」
「たく、あり得ないだろ。女の子は射精しませーんとか言いやがって俺を殺す気かって感じだったよ」

あー、なるほど・・・
確かに木下ならやりかねんな。
そんな話をしながら家に帰る。

「るーちゃん、佐野っちじゃないけどご褒美・・・
気を付けてね。」
「え?やっぱりそうなのかな?でも、意地悪されずにって言うならまー、良いんだけどね。」

確かにねと皆頷く。
その姿を見て俺たちの地区の刑務官はどれだけSっ気の強い人間が集まったのだと思ってしまう。

「じゃあ、また明日!」
「おう。」
「ばいばーい」
「明日ね。」

皆と別れ家にはいる。
玄関を開けた瞬間甘い匂いが広がる。
とりあえず匂いのするキッチンへ向かう。

「九条ー?」
「あー、お帰り。」
「何してるの?」
「ん?ケーキ焼いてる。」
「ケーキ?!ご褒美!」

やったー!と、喜んでいると九条の指が近づく。

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