テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第16章 測定。

重たい体を起こし、服を着替える。
キッチンへ向かいタオルを持ってくる。

「瑠依?タオルなんて何に使うの?」
「拭くの!」

何言ってるんだよ!自分で片せって言っといて・・・
ぶつぶつ言いながらソファーを汚すそれを拭こうとすると、手を押さえられる。

「だから、何するの?舐めてとってね」

ニコッと笑う九条の顔はマジだった。
しかたなく顔を近づける。
臭いに嫌悪感を抱く。それを我慢し舐めとる。

「うー。まずい」
「いい子だね」
「もっと、誉めて」
「はいはい。」

よしよしと頭を撫でる。

「へへ。九条に触られるのすきー」
「そうか。俺も瑠依の毛並み好きだよ」
「んー。って、そう言えばもうケーキ冷めてるんじゃない?」
「ああ、忘れてた。」

そう言ってスポンジケーキと、クリームを運ぶ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ