テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第3章 学校。

「君のせいで俺までとばっちりを受けそうになった。」

前の席に座る佐野は嫌味たらしく言い放つ。

「んだと!やんのか?」

立ち上がろうとしたが体を押さえつけられる感化に襲われる。
目線を足元へ落とす。ベルトが邪魔をしていることに気づき外そうとしたが外れない。

「無駄なことはやめておきなよ。外れないからそれ。前のパソコンでロック解除をしなければ無理なんだよ。」
「これが外れたら覚悟しておけよ。」
「君が罰を受けずにすんだのは俺のお陰だ。感謝されど恨まれる覚えはないよ。」
「てめぇーがふざけたこと抜かすからだろ!」

こちらが熱くなり声をあらげ怒鳴り付けても佐野は何一つ変わらぬ声の調子で受け答える。余計こちらの気持ちを苛立たせる。

「覚えておけよぶ「喧嘩はやめなよ。」

俺に被せるように狩野はわってはいってきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ