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特別刑務所(仮)

第4章 刑罰。

それから何時間たっただろうか?
黒スーツの男はローテーションで見張っているらしい。何度か入れ替わりをしている。辺りは暗くなり始め鞭を打つ人が減ると黒スーツの男とずっとここから離れない九条が鞭をいれ続けた。
その度になんども気を失いかけては水をかけられ、容赦のない鞭打ちをされ、正直なところ感覚はとうに無くなっていた。
痛みの感覚がなくなり始め人がいなくなったことにより多少の羞恥心が緩和され始めたとき感じ始めたのは尿意だった。

「く・・・・・・じょぅ」
「ん?」

鞭を打ちながら俺の声に反応する。

「とい・・・れ」
「・・・」

九条は黒スーツの男を見て俺を見た。その表情は哀れみのようなそんな顔。
そんな空気を感じたのか黒スーツはこちらに近より九条に何かあったのかと聞いた。九条の話を聞きにやっとしてこちらを向くと、信じられないことを言われた。

「言ったろ?この刑は明日の朝、10時24分まで続くって。その間食事は一切抜き排泄はそこでしろ。」
「な・・・」

蔑むような笑いをし黒スーツの男はまた先程まで座っていた位置に戻る。

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