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特別刑務所(仮)

第5章 休息。

「あのさ、あのとき力入れてなかったよね?・・・ですか?」
「は?」

話し方を直せと言われたことを思いだし焦って敬語を使った。
急な変化に九条はバカにしたように聞き返す。

「えと、そのあまり痛くなかったでござるから?・・・あれ?」
「ござるって・・・」

そう言うとクスッと笑い頭に手をのせた。

「もしかして、俺が話し方を直せと言ったことを気にしてのことか?なら別に敬語じゃなくて良い。俺が言いたかったのは反抗するなってこと。それに、ござるって普通言わねーだろ。」
「・・・って、じゃあ、その実際のところどーなの?」

恥ずかしくなり話題を戻す。

「ん、あー。そうだな。正直あーなるのは予想の範疇だったからな。新参ものに早くここのルールを飲み込ませるため下らない理由で刑罰を与える。痛みと恐怖と羞恥心さえ味会わせれば自ずと利口な生き方にはしるからな。と、お前らが学校に行った後駒から聞いた。」
「そう、なんだ。」
「でもま、俺の趣味じゃない上に、俺の意思も関係ないところでお前をいじめても面白くないからな。」
「じゃあ、今後俺が九条に逆らったらその時は?」
「その時は容赦しないよ。」

その言葉で俺はこいつには逆らってはいけないと確信した。

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