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特別刑務所(仮)

第23章 政府。

「九条?」
「瑠依、それとそこ二人。話がある」
「おい、元」
「もういいよ。隠す必要もないでしょ。それにこれ以上無謀になられたらこっちが困る。」

九条の言葉に駒場は納得がいかないようだがとりあえず家に帰ることになった。
帰る途中も終始ピリピリとした空気が張り詰める。


「和・・・ごめんなさい。」
「許されることじゃないこととわかってやったんじゃないの?」
「ごめんなさい・・・」

瀬川は今にも泣きそうな程暗い顔をし駒場の裾をつかみ、幼い子が親に許しを乞うように何度もごめんなさいと繰り返す。
そうしている間にも家につきとりあえず俺の家のリビングでということになった。


「元、本気?」
「本気だ。こいつらが勝手に動くなら俺たちの思うようにしててくれた方がよっぽど楽だ。」
「まー、そうだけど」

はーと、駒場はため息をこぼし、九条に任せるよとそれ以上は何も言わなかった。

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