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特別刑務所(仮)

第23章 政府。

九条の話しは俺たちの想像と大体一致していた。
現状、ここの表舞台の所長が仲間で、協力してくれてるらしい。
そして、木下さんが基本的に政府にこの作戦の落ち度を伝えてるらしい。
ただ、今のところここを釈放された人たちの再犯がないことから失敗ではなく大成功だろうと、それよりもこの政策を表で執行しようとしてるらしい。


「じゃあ、俺たちが外に出て悪さして、んで、」
「瑠依、それじゃあダメなんだ。」
「なんで?」
「要するにそういう例外は処分されるってこと。」

処分?
それって、殺すってこと?

「法律が改正されお前たちのような未成年者にも死刑執行可能になっている上に、脱獄後の再犯は重罪で、即死刑が可能だからな。都合の悪いのは消す。これが今のこの国のやり方だ。」
「そ、それじゃあ、どうやって変えるつもりですか?」

狩野の言葉に先程まで黙っていた駒場が説明する。

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