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幼い頃から植え付けられた恐怖心に体が硬直する。

「よくも、俺に歯向かったな瑠依」
「ゃ、だ。ごめんなさい。ゆ、るして」
「だめだ！悪い子には・・・」

親父は俺の腕を掴み何度も、何度も叩く。

「痛いっ！ごめんなさい！ごめんなさい！」
「あー、瑠依。なんて悪い子になってしまったんだい？パパがあんなに可愛がってあげていたのに。誰がこんな風にしてしまったのかなー？」


そういうと親父は辺りを見回す。
そしてある一点を見つめる。その視線の先にいるのは瀬川と狩野、そして佐野・・・

「あの子達がお友だちになったからいけないんだ。瑠依には汚れのないあの部屋でまた、ずっと、飼い慣らさなきゃいけないねー。でもあの子達を始末するのが先だね。」
「待って！だめ！やめて！」

三人のもとへ歩み寄る親父の足にすがる。
それでも進むことをやめない。