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特別刑務所(仮)

第25章 永日

「あ!るーちゃん」
「瀬川!狩野もおつかれ」
「ここで一週間生活させられてそしたらまた和に会えるんだなんて、めんどくさいことさせないでほしいよねー」

そう、俺たちはこの施設で一週間過ごしたのちにまた皆と暮らせる。
政府の人いわく刑務所ないと言う閉鎖空間、それに非日常的な管理下の下で生活することで自己欺瞞心理操作が起こり、一時的なストックホルム症候群に陥ってる可能性があるとかでこうして、離ればなれで暮らさせて様子を見たいそうだ。


「まったくさ、九条があんな風に言うからこんなんじゃすまないと思ったよー」
「瑠依君からかわれたんじゃないの?」
「狩野とかこう言う感じだって聞いてたの?」
「うん。すぐに会えるから心配要らないって」


そうすると瀬川も俺も和にそういわれたよと言う。

「九条謀ったな!もー、会ったときはめっちゃ怒る!」
「あははは。そーだねー早くみんなに会いたいねー」

そう、このときは後一週間の辛抱だって、九条の嫌がらせで俺にだけあんな伝え方したんだと思っていた。

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