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特別刑務所(仮)

第25章 永日

中には入りすぐに身体検査をさせられる。
身に付けていたものは全て預かられ俺は檻の中に入れられた。

「九条・・・
早く会いたいな。俺頑張るからね。」

何もない天井を見つめながら呟く。
その日は何事もなく夜を迎え、就寝する。
翌朝から俺たちは刑務作業に追われることになった。
俺の仕事は掃除・・・
務所内のありとあらゆる場所の掃除をする。基本的に会話は禁止されているためこの時間は本当につまらなかったがこれが終われば俺の楽しみが待っていたため頑張れた。


「203番」
「はい?」
「手紙が来てるぞ」
「ありがとうございます。」

そう、俺の楽しみはみんなから届く手紙を見ること。
だけど、その手紙は九条から届くことはなく、俺も九条に出すことはなかった。

「んと、今日は・・・
へー。みんな楽しそう」

手紙を開きながら呟く。

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