特別刑務所(仮)
第25章 永日
「九条さん今日もるーちゃんに手紙出さないんですか?」
「ああ」
「絶対待ってますって。」
瑠依が刑務所に入れられて数日間、代わる代わる俺のもとへ来ては瑠依へ手紙を書けと催促する。
だけど俺の答えはいつも出さない。ただこれだけ。
「はー、るーちゃんが可愛そうですよー!絶対九条さんが出したら喜ぶのに」
「だから、前にも言ったようにそんなことして返事でも来たら俺は我慢できなくなる・・・」
「でも、繋がってるってそれだけでもすごく安心するですよー?」
何度言ってもしつこく付きまとわれる。
正直何度もペンを握り紙を見つめた。けれど、言葉が何も思い浮かばない。会いたい。抱き締めたい。瑠依をそばで感じてたい。
言葉にしようとすればそんな思いが俺を支配する。
「・・・とにかく、俺は手紙を出さない。それに、瑠依からだって俺宛に届いてないだろ。もしかしたら瑠依は俺のことをもう」
「そんなことないです!!絶対るーちゃんは、九条さんが・・・」
「・・・・・・ありがとう。でも、今はとにかく瑠依には手紙をだせない。悪いな。」
瀬川の頭に手をやり謝ると、目を伏せたまま帰っていった。
「ああ」
「絶対待ってますって。」
瑠依が刑務所に入れられて数日間、代わる代わる俺のもとへ来ては瑠依へ手紙を書けと催促する。
だけど俺の答えはいつも出さない。ただこれだけ。
「はー、るーちゃんが可愛そうですよー!絶対九条さんが出したら喜ぶのに」
「だから、前にも言ったようにそんなことして返事でも来たら俺は我慢できなくなる・・・」
「でも、繋がってるってそれだけでもすごく安心するですよー?」
何度言ってもしつこく付きまとわれる。
正直何度もペンを握り紙を見つめた。けれど、言葉が何も思い浮かばない。会いたい。抱き締めたい。瑠依をそばで感じてたい。
言葉にしようとすればそんな思いが俺を支配する。
「・・・とにかく、俺は手紙を出さない。それに、瑠依からだって俺宛に届いてないだろ。もしかしたら瑠依は俺のことをもう」
「そんなことないです!!絶対るーちゃんは、九条さんが・・・」
「・・・・・・ありがとう。でも、今はとにかく瑠依には手紙をだせない。悪いな。」
瀬川の頭に手をやり謝ると、目を伏せたまま帰っていった。