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特別刑務所(仮)

第7章 報告。

しばらく窓を見つめていたが出てくる様子もないので家に戻る。
玄関を開けると良い匂いが鼻を掠める。
匂いのする方へいくと九条が朝食を準備していた。

「おかえり。食べたら行くのか?」

やはりここまで聞こえていたのか。

「たぶん。」
「そう。これテーブルに運んで。」

九条に言われるままにサラダとジュースを運ぶ。

「そう言えば昨日疑問だったことがあるんだが。」
「なに?」
「いや、初めてかって質問にうんと答えていたけど、それは男と初めてって意味か?それとも、俺が聞きたかった初めて射精したのかどっち?」
「・・・・・・・・・・・・。しゃ・・」

恥ずかしくなりボソボソと答える。
九条は聞こえないかはっきり言えって言うけどそんなこと言えるわけないじゃん。

「るい?ちゃんと言おうか。聞こえるように言えるまでご飯はお預けだ。」
「んと、初めてだった。」
「うん。だからどっち?」
「だから、しゃ・・・・・・せぃ」

九条は鼻で笑うと耳元で話す。

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