ミルクチョコレート
第1章 先生と秘密の放課後
「先…生…?」
「誰がダメなんて言った?
何逃げようとしてるの?」
彼は私の目を覗き込み、意地悪に口角を上げた。
「お前、結構大胆なやつだな。
俺にキスをせがむとは、いい度胸だ」
「だって、私
ずっと先生のこと好きだったから…」
私の気持ちは、自然と溢れ出る。
「ふーん…
じゃあ、もっといいご褒美やるよ」
そう言って彼は、もう一度私の口を塞いだ。
けれど、さっきとは変わって
一度離れても、再び塞がれる。
何度も角度を変えて、深く深く重なり合う唇。
私の息さえも奪っていくようなキス。
「…っはぁ、せんせ、ん…っ
はぁ、待って…」
「お前、エロい顔してる。
だから、待てない」
私に容赦無く、再び深く口づけていく。
そして、私の唇を割りいって、
熱く、柔らかいものが、私の舌を絡めとる。
「…んぅっ、…ふぁ」
私は先生のシャツをきゅっと掴んだ。
先生の唇が離れていっても
彼の舌と私のそれは
細く、透明な糸で結ばれていた。