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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

甘えたい…。



「身体…だけなんですか…。心はやはり通じていないのですか…?」


あ…口が滑った。そう思ったのも束の間、簡単にも抱き寄せられてしまった。

「通じてるだろ…。簡単にコレ付けるかよ」

コレとは、キスマークだった。そんなのわかってるけど…信じることがあまりできない。




だって、所詮…素材。


よく、友達以上恋人未満なんてあやふやな言葉があるけど、そんな関係にも満たない私たちって何…。





「…泣くな」


「へっ…」

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