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私は官能小説作家の素材

第8章 愛しさ

「実は、麻野と一緒に選んだ」

「は…?」


なんで?


「俺さ、女の趣味分かんないから、一番身近な人に教えてもらおうと思ってさ」



あぁ、そういうことか。

別に…嫌じゃないけど。



「これのこと?」


私は、嫉妬していたのか分からないが例の写真を見せつける。

彼は顔色一つ変えず「あぁ~」といった。



「これ、すごいとこ撮ったもんだな」


「へぇー!!」



嫌味ったらしく言うと、

「浅野がヒールで転けて、それを助けただけ。まあ、抱き合っているようにも見えなくもないね」




さらっと言いやがって…!

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