硝子の挿話
第14章 明言
水耀宮に古くからあるアメトリン。紫水晶と黄水晶とが深く交じり合ったものをさす。太陽光の下で照らすと紫色の部分と、黄色の部分が結晶の中に一緒にはいっていることが特徴である。透明度があり、はっきりと二色に分かれているものは、宝石扱いがされるほど貴重だ。
「珍しい器ですな…」
「水耀宮にも七組しかないのですよ」
そういうものをさらりと出してしまえるが、ティアの凄いところだとハクレイは思う。少し抜けているのか、微妙な感じを一同が受けるのを、ティアは気にしてないらしい。
器を手にとって飲んでいる。
よほどこの器が気に入っているらしい。
「珍しい工芸があるんですね…」
まじまじと見るセツレイに、ティアは小さく笑った。
「此処は三宮に分かれる前は、沢山の採掘場があったそうです」
名残はいくつかあって、山に登れば、坑道が幾つか存在している。子供の頃は近所の似た年頃が集まって、探検なんてものもしたりした。
最初に出来た街がサイバスの治める土地だ。全ての発展が始まった場所だからこそこの場所に水耀宮大神殿が造られた。
「提示はこうです。…星祭には太陽宮から、招待状を頂いておりますので、全てのお話は当日ということでは如何かなと思う…どうせ当日にはサミア殿もユア殿もいらっしゃるのだろう?」
「珍しい器ですな…」
「水耀宮にも七組しかないのですよ」
そういうものをさらりと出してしまえるが、ティアの凄いところだとハクレイは思う。少し抜けているのか、微妙な感じを一同が受けるのを、ティアは気にしてないらしい。
器を手にとって飲んでいる。
よほどこの器が気に入っているらしい。
「珍しい工芸があるんですね…」
まじまじと見るセツレイに、ティアは小さく笑った。
「此処は三宮に分かれる前は、沢山の採掘場があったそうです」
名残はいくつかあって、山に登れば、坑道が幾つか存在している。子供の頃は近所の似た年頃が集まって、探検なんてものもしたりした。
最初に出来た街がサイバスの治める土地だ。全ての発展が始まった場所だからこそこの場所に水耀宮大神殿が造られた。
「提示はこうです。…星祭には太陽宮から、招待状を頂いておりますので、全てのお話は当日ということでは如何かなと思う…どうせ当日にはサミア殿もユア殿もいらっしゃるのだろう?」