硝子の挿話
第14章 明言
今日はもう疲れたと、一言笑って言う。ティアとしても、まだしなければならない後始末がある。
「ね、ティア殿」
くすっと笑い器を一気に煽ると、ヒリッシュが軽く注いだ。
「君、綺麗だねぇ~お兄さんと一緒に遊ぶかい?」
お酒を注いだ覚えはないのだけれど。ティアがハクレイを見ると苦笑している。
「王様、その病気早く治せよ」
「病気なんて失礼な!綺麗なお嬢さんに声を掛けるのは、紳士の礼儀なのだよ」
にっこりと笑って、小さな瓶を持つヒリッシュから取り上げ、机に置く。持っていた位置にある細い手を取った。
「………」
掴まれている腕を見て、セツレイを見て、ヒリッシュが溜息をついた。
「仕事が出来ませんが?」
「君の仕事は、これから夜を共に、でどうかな?」
ティアも流石にどうしようと困っている。見ていると楽しくてそのまま放置したい気持ちが出るのだが、そういう訳にもいかず、ハクレイはセツレイの肩を叩いた。
「気持ちは分かるが、ティア様が本気で困っている…」
「返事を貰ったら離すが?」
今度こそティアは青ざめる。流石にどうしようと、わたわたとし出すと、ヒリッシュは溜息を強く吐いて腕を持つセツレイの手を自分の胸に導いた。
「ね、ティア殿」
くすっと笑い器を一気に煽ると、ヒリッシュが軽く注いだ。
「君、綺麗だねぇ~お兄さんと一緒に遊ぶかい?」
お酒を注いだ覚えはないのだけれど。ティアがハクレイを見ると苦笑している。
「王様、その病気早く治せよ」
「病気なんて失礼な!綺麗なお嬢さんに声を掛けるのは、紳士の礼儀なのだよ」
にっこりと笑って、小さな瓶を持つヒリッシュから取り上げ、机に置く。持っていた位置にある細い手を取った。
「………」
掴まれている腕を見て、セツレイを見て、ヒリッシュが溜息をついた。
「仕事が出来ませんが?」
「君の仕事は、これから夜を共に、でどうかな?」
ティアも流石にどうしようと困っている。見ていると楽しくてそのまま放置したい気持ちが出るのだが、そういう訳にもいかず、ハクレイはセツレイの肩を叩いた。
「気持ちは分かるが、ティア様が本気で困っている…」
「返事を貰ったら離すが?」
今度こそティアは青ざめる。流石にどうしようと、わたわたとし出すと、ヒリッシュは溜息を強く吐いて腕を持つセツレイの手を自分の胸に導いた。