硝子の挿話
第16章 素懐
同じ時空に二人の姫神子というよりも、次代星見という考え方をすることが―――正しい気がする。ユアは妹が可愛いくて仕方ないと伝わる温かさを笑みに浮かべて言った。
「……世界で一番大切な宝なんだ」
誇らしそうな、愛しさを詰めた笑顔は優しい。
「あ、もうじきサミアが来るよ」
ユアが言うのと、丁度角を曲がって来る影が重なる。黄色の衣装にルビーを飾った太陽宮の巫女であるサミアだ。
「お久しぶりです…」
年上のサミアは綺麗な顔で、嬉しそうに笑って近寄ってきた。
「元気そうね」
前回の星祭以来だが、あの頃と変わらない空気が愛しい。互いがそれぞれに親近感を持っている。なので普段会えなくても仲は良く。
家族のような、そんな空気を感じていた。
一種独特な空気が、周囲を包む。色とりどりの花がまるでそこに咲いているかのようで。楽人やらの目を引いている。
「探していたのよ」
「どうしたのですか?」
ティアが聞くと、ユアはもう知っているのか、何も言わずに妹を抱き締め甘え、甘えていた。
「……世界で一番大切な宝なんだ」
誇らしそうな、愛しさを詰めた笑顔は優しい。
「あ、もうじきサミアが来るよ」
ユアが言うのと、丁度角を曲がって来る影が重なる。黄色の衣装にルビーを飾った太陽宮の巫女であるサミアだ。
「お久しぶりです…」
年上のサミアは綺麗な顔で、嬉しそうに笑って近寄ってきた。
「元気そうね」
前回の星祭以来だが、あの頃と変わらない空気が愛しい。互いがそれぞれに親近感を持っている。なので普段会えなくても仲は良く。
家族のような、そんな空気を感じていた。
一種独特な空気が、周囲を包む。色とりどりの花がまるでそこに咲いているかのようで。楽人やらの目を引いている。
「探していたのよ」
「どうしたのですか?」
ティアが聞くと、ユアはもう知っているのか、何も言わずに妹を抱き締め甘え、甘えていた。