硝子の挿話
第28章 埋没した色彩
元々オーバーリアクションは、ハクレイの昔からの癖。………疑うことはしない。
「つけてくれよ」
手に持ったプレゼントを差し出して、軽くしゃがんだ。
《あるいみ悲しいよな…好きな男より高いっつぅのもよ(涙》
手にしたピアスを空けられた穴に通し、一度離れながらその様子を眺めて笑う。
「…うん、よく似合うよ…やっぱりハクレイは紅が似合うよね」
短い髪だから耳は全部出てしまっている。離れ際に軽く首筋に冷たい感触がした。
「これは僕からのプレゼント…お揃いなんだ」
自分の袖をまくり出したのは、同じ形のハクレイとはペアになる形のブレスレット。アトラスの守り神であるイルカのネックレスを思わず手に取り、ユアがつけて見せたブレスレットを交互に見て顔が一気に赤くなる。火照るのが自分でも分かり、気恥ずかしさに首を竦めて笑みを返した。
「気に入ってくれると嬉しいけど、…どうかな?」
そう小首を傾げて聞いてきたユアの首筋に、ハクレイは感情のまま愛情をもってきゅっ抱きついた。
「つけてくれよ」
手に持ったプレゼントを差し出して、軽くしゃがんだ。
《あるいみ悲しいよな…好きな男より高いっつぅのもよ(涙》
手にしたピアスを空けられた穴に通し、一度離れながらその様子を眺めて笑う。
「…うん、よく似合うよ…やっぱりハクレイは紅が似合うよね」
短い髪だから耳は全部出てしまっている。離れ際に軽く首筋に冷たい感触がした。
「これは僕からのプレゼント…お揃いなんだ」
自分の袖をまくり出したのは、同じ形のハクレイとはペアになる形のブレスレット。アトラスの守り神であるイルカのネックレスを思わず手に取り、ユアがつけて見せたブレスレットを交互に見て顔が一気に赤くなる。火照るのが自分でも分かり、気恥ずかしさに首を竦めて笑みを返した。
「気に入ってくれると嬉しいけど、…どうかな?」
そう小首を傾げて聞いてきたユアの首筋に、ハクレイは感情のまま愛情をもってきゅっ抱きついた。