テキストサイズ

幼なじみから始まった

第4章 久しぶりの突然の再会

さんざん断られたけど、俺は一緒にいたい一心で引かなかった。
俺は学校をやめてバイトを探して働きだした。
まわりのツレとか親は、かなりびっくりしてた。
バイトで辛い事もあるけど、実果の足の痛みに比べたら、どうって事ない。


俺は2年前の事を思い出しながら、実果を見ると目があった。
実果「涼介くんって目がキレイだよね。」
・・・。
貴大「涼介、顔真っ赤になってるぞ!」
・・・。
貴大「お邪魔虫は退散するからなぁ。実果、涼介に襲われないように気を付けろよ(笑)」
実果「貴大くんったら、涼介くんは私に興味ないよ(笑)」
貴大「後から涼介に聞けよ(笑)」
貴大のヤツ・・・オマエだって実果の事を好きなくせに!!
貴大の姿を見送ると俺は実果の手を握り、歩きだした。
実果「涼介くん、どうしたの?」
涼介「俺、実果の事マジだから!!」
実果の足が止まって俺は振り向けないでいたら、
実果「涼介くん・・・嬉しい・・・ありがとう!私も涼介くんの事・・・好き。」
俺は勢いよく振り向いて実果を抱きしめた。
涼介「実果、大事にするから。」
実果「涼介くん。」
実果が恥ずかしそうに俺の服を掴む。
俺やべぇ・・・。
実果「涼介くん恥ずかしいよぉ。みんな見てる・・・よ。」
あっ、外だった。
涼介「あまりにも嬉しくて、つい。ごめんな。」
実果「私も嬉しかったけど、まわりの人が見てたから・・・。」
恥ずかしそうに俯く実果の手を握ると、実果がニッコリ笑う。
俺、大丈夫かな?マジ、やべぇ!

俺は実果をバイクに乗せると、海のすぐ近くにある水族館に連れて行った。
涼介「実果が前に来たいって言ってたから、行くなら俺は実果と行きたくて・・・だから・・・。」
肝心な時に言葉が出ないなんて、俺って情けねぇなぁ・・・って、えっ!?
実果「涼介くん、ありがとう。嬉しい‼私も涼介くんと来たかったの。」
実果が俺の手を握り、顔を真っ赤にして・・・。
涼介「あんまり可愛い事言うなよ。いろんな意味で我慢出来なくなるから(笑)」
実果「いろんな意味?」
小首を傾げて聞く実果の耳元で、
涼介「キスしたくなるから(笑)」
実果「・・・。」
今までに見た事ないくらい顔が真っ赤な実果は、俯いて顔を両手で隠してしまった。
涼介「実~果、顔上げて?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ