テキストサイズ

幼なじみから始まった

第3章 高校生活

石原「ねぇ田沢くん、望月さんのロッカー空っぽだね。机の中もなにもかもないよ。」
亮「えっ?」
石原「最初から、いなかったみたいに荷物がないの。」
亮「入院くらいで荷物を全部・・・。」
石原「私さぁ望月さんに謝らなきゃ。望月さんが私達の悪口なんて有り得ないのに・・・。」
そうだ!実果が悪口なんて言うわけないのに!!
この時の俺達は、気付くのが遅かった。

学校帰りに実果の家に行ってみると、表札は外され“売家”になっていた。
呆然と立ちすくんでいる俺達に母さんが、
亮:母「急に転勤が決まったんだって・・・。実果ちゃんの心と足のリハビリにいいところだからって・・・。」
亮「どこに行ってしまったんだよ!」
亮:母「教えてもらえなかったの。」
実果に謝れなかった。
傷つけた事を・・・。

それからの俺達は実果を探したけど見つからずに、なんとなく高校生活を過ごした。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ