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蜜の誘い

第13章 美紅と絵里

その晩は、なかなか寝付けなかった。

”私が解消してあげる・・”

絵里さんの言葉が何度も頭の中で繰り返し流れていく・・

気がつけば、隣に寝息を立てている夫がいるベッドの中でオナニーしていた。

必死に声を抑え、絵里さんに抱かれる自分を想像しながら、今までにないほど激しく自らの指で快感に何度も登り詰めていた。

・・・

あれから3日・・
欲求を満たそうと毎晩オナニーしたが、絵里さんのことが頭から離れず、余計に性欲が強く湧いてくる感覚が続いた。

我慢できず、絵里さんと逢う約束をしていた。


土曜日の夕方。

「ゴメンね。大丈夫?」

「ああ。たまには気晴らしも必要だよ。大丈夫だから楽しんでおいでよ。」

セックスレス以外は文句の無い夫の言葉に少しだけ胸が痛む。

昔のパート仲間と絵里さんの家で1泊の女子会に誘われたと嘘をつき、夫に子供を預けて絵里さんの家へと向かっていた。

今夜、いったいどうなるのだろうという不安と期待に胸を踊らせながら・・

・・・

ピンポーン♪♪

チャイムを鳴らした指が震えていた。

禁断の入り口に立っている・・
そう思うだけで下腹部に不思議な高揚感を感じる。

ガチャ・・

「待ってたわ・・さぁ入って・・」

見慣れているはずの髪をアップにした絵里さんが、いつもより艶やかに見えた。

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