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蜜の誘い

第2章 佐奈と美香

ふたりはゆっくりと背中からソファに倒れていきました。

時おりビクンっと重ね合わせた腰を震わせていましたが、ぐったりとソファに横たわり動かなくなりました。

口元に指を当て、ウットリとした表情の佐奈。

頭を後ろに反らし瞳を閉じて荒く呼吸している美香。

深い快感の余韻に酔いしれているようでした。

・・・・

しばらくするとふたりは起き上がり、何度か唇を重ねると手を取り合ってリビングから出ていきました。

戻って来るかとしばらく覗いていましたが、ふたりは戻って来ませんでした。

どこに行ったんだ?・・・

「ぁぁ~・・・ぁ~・・」

再びふたりの微かなあえぎ声が聞こえ始めましたが、その声は私の頭の上からでした。
そこは私達の寝室です。

ふたりの行為はベッドの上へと移ったようです。

まだするのか・・・

私は家に入るわけにもいかず、その場を後にしました。

再び行われているであろう行為を想像しながら、私の足は繁華街へと向かっていました。
結婚してからは来る事の無かったソープランドで猛りを吐き出し、その日はビジネスホテルに泊まりました。

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