テキストサイズ

蜜の誘い

第3章 詩織と真希

「シオンさんの胸だって大きいじゃない」

「そうですかぁ?・・一応は88あるんですけど、そうは見えないってよく言われます・・」

「ふぅん・・ブラのサイズは?」

「えっとぉ・・Dの70です」

「・・・当たった・・」

真希さんの太ももに乗せていた私の手に、真希さんが優しく手を重ねてきました。

「え?・・・当たり?・・」

真希さんったら何を言っているの?

混乱する私・・

すると真希さんが私の耳元に顔を近づけ、驚く事をそっと囁いたのです。

「昼間、あなたに言ったじゃない・・」

昼間?・・えっ?・・・

・・・・

「えっと・・Dの40の棚にあります」

「・・Dの70・・」

「いえ・・Dの40です・・」

・・・・

うそ・・私のブラのサイズだったの?
あれっ?真希さん私に気づいてたってこと?

思わず息を飲みました。

真希さんが身体を密着させて囁きを続けます。

「今日ここへ来た本当の理由は、あなたが欲しいからよ・・瀬戸さん・・・」

名前まで・・・。
図書館では、職員は首からネームプレートを下げているからでしょう。

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