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蜜の誘い

第1章 郷美と里緒菜

三田里緒菜さん。
まだ入社5年目の27歳なのに、ユニットのリーダーを任されている期待の幹部候補との事でした。

美人!
これが里緒菜さんの第一印象。
黒髪に、スラリと長い手足。スタイルも抜群。

場所を料亭に移すと、里緒菜さんが次回イベントのイメージや要望を、時おり笑顔を見せながら丁寧に説明してくれました。

課長や主任は、里緒菜さんの話に感心しきりですっかり引き込まれていました。
かくゆう私は、里緒菜さんにあこがれの感情を抱いていました。

いつもなら疲れるだけの接待なのに、お開きの時間があっという間でした。
スポンサーの皆様を一人ずつお見送りし、最後が里緒菜さんでした。

タクシーのドアが開くと、突然里緒菜さんが振り返りました。

「課長さん?もう遅いから川崎さんも私と一緒に乗っても良いでしょうか?」

いえいえと最初は拒んだ課長でしたが、里緒菜さんのあの笑顔での説得に、判りましたと折れました。

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