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蜜の誘い

第1章 郷美と里緒菜

お客様を御送りするタクシーに乗るなんて本来は許されないのですが、女性の里緒菜さんと一緒という事で課長も特別に許したようです。

こうして私は里緒菜さんと一緒にタクシーへと乗りました。

車が走り出すと里緒菜さんが話しかけてきました。

「ごめんなさい。まずかったかしら?」

「いえ、課長が許可してくれましたので大丈夫です。」

「よかった!一緒に乗っちゃえばこの後あの二人に、反省会だ!って連れ廻されないでしょ?」

「えっ?ご存知だったのですか?」

「やっぱり!」

「あっ・・すみませんお気を使わせてしまったのですね・・」

さすが女性の気持ちがわかっていらっしゃる。
ますます里緒菜さんを尊敬してしまいました。

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