蜜の誘い
第9章 若菜と美月
昇降口に行くと、美月が待っていた。
「長かったね・・じゃあ帰ろ!」
どうだったとか、どうするのとか、美月は何も聞いてこない。
面白い動画を見つけたとか、この夏の流行りの水着はこんなだとか・・
美月らしい・・
やっぱり私の事を一番よく解っている。
「あ~ぁ・・美月が男だったらお嫁にもらってもらうって選択肢があったのになぁ・・」
つい口からポロっと洩らした。
「・・そだね・・そしたらずっと一緒にいられるのにね・・」
美月が淋しそうに呟いたが、周りの雑踏に掻き消されて私にはよく聞こえていなかった。
「ん?今なんて言ったの?」
「・・ううん・・なにも言ってないよ・・あっバス来たよ!」
ちょうどバスが来た。
美月の頬が少し赤くなっているのが見えたが、私はあまり気にもしていなかった。
ふたりで家路についた。
家まではバスで30分、バスを降りたら徒歩ですぐだ。
「あれ?美月ん家の車が無いよ?」
平日はいつも止まっている美月の家の車が無かった。
「長かったね・・じゃあ帰ろ!」
どうだったとか、どうするのとか、美月は何も聞いてこない。
面白い動画を見つけたとか、この夏の流行りの水着はこんなだとか・・
美月らしい・・
やっぱり私の事を一番よく解っている。
「あ~ぁ・・美月が男だったらお嫁にもらってもらうって選択肢があったのになぁ・・」
つい口からポロっと洩らした。
「・・そだね・・そしたらずっと一緒にいられるのにね・・」
美月が淋しそうに呟いたが、周りの雑踏に掻き消されて私にはよく聞こえていなかった。
「ん?今なんて言ったの?」
「・・ううん・・なにも言ってないよ・・あっバス来たよ!」
ちょうどバスが来た。
美月の頬が少し赤くなっているのが見えたが、私はあまり気にもしていなかった。
ふたりで家路についた。
家まではバスで30分、バスを降りたら徒歩ですぐだ。
「あれ?美月ん家の車が無いよ?」
平日はいつも止まっている美月の家の車が無かった。