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あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界


同伴出勤は嘘だ。悲しいかな私はそんなに売れっ子ではない。
今日は20時からの通常出勤。

好きな色の深い赤に、ビジューがついたミニドレス。18センチのヒールを履く。ヘアセットまで済ませた私は、椿ちゃん。

「あ、椿ちゃんおはよー」

華やかなお店の仲間が、待機席についた私に声をかけてくれる。
名前を呼んで、私もあいさつを返す。

「今日混みますかねー?」

「うーん、どうだろ、金曜だし混むらあ」

この店はオープンからいるので、みんな同期だが、年齢的に18歳の一番若い私は、自然と敬語になっている。


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