テキストサイズ

あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界


「はー、だるだる」

隣の女の子が言った。まじでそうですよね、私も座りながらため息をつく。

はやく帰ったって彼はどうせいない。
私は今夜適当に早上がりして、明日は9時から18時まで昼の仕事。
いつ会えるのやら。

同じ家に住んでるはずなのに。

あれ?私たち、お互い好き合ってるんだよね?

こんなこと言ったら、彼にはウザがられそうだ。
重たい女になってはいけない。

その思いが重かった。
綿だって3キロもありゃ、ダンベルになる。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ