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あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界



起床は午前5時半。
3時間は寝たかった。時計を見て数字にうんざりする。体が、重い。

隣に人は、いない。

私は二人部屋のこの部屋にひとりぼっちだ。

やだ、もう。むしょうに泣きたくなる。本当にばかみたい。

枕元に置いたスマートフォンを手にとる。いっさい連絡がきている様子は、ない。そりゃ、そうか、いつもの、こと。今更な、こと。

けど毎日そればっかりで、辛いこと。

これが彼と同棲している頃の私の毎朝だった。
一人で身支度をし、2人分の朝食を作る。
彼にとっては、昼食になるかもしれないし、食べないかもしれないものを。
冷めたら、美味しくないのに、なんていじいじと一人で思っていた。



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