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あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界



すぐに既読は、つかない。当たり前だ。

気にしたくなくて、スマートフォンの電源を落とす。
それでも、きてるんじゃないかと気になって、独り相撲の末に、スマートフォンは開かないと決心。

腕時計を一瞥して、支度を整えて更衣室を出る。昼の仕事が始まる。
昼休みに確認しても、彼からの返事はなかった。

少し残業をして、そのまま夜の仕事場に向かう。

彼がいるなら、いったん家に帰るのだけれど、どうせ彼はもう仕事に出ている。


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