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あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界



一人で家にいたって、寂しいだけだ。寂しさを紛らわせたい。

抱かれたい。どうして女には穴があるのだ。彼がいないと、私の穴は、この寂しさは、埋まらない。

出勤には少し早い。
お店の女の子たちとくだらない話をして、そのうちに勤務時間になる。

ドレスを着た頃に、やっと彼から連絡がきたよと私のスマートフォンが告げた。

ありがとねー!
仕事中?

そんな、二文。
これだけの言葉じゃ、私は埋まらない。すぐに返信を打つ。彼からの、言葉が、ほしい。


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